日本人の死亡率トップを占めているがん。ほとんどのがんを確実に治す方法や特効薬は残念ながら見つかっていません。がんと闘い克服するためには、がんをできる限り早く小さい段階で発見することが最良の方法とされています。

 PET(ペット・陽電子放射断層撮影装置)検査は苦痛なく、ほぼ全身にわたって行います。今までの一般的な検査では見逃しやすかったがんも発見することが可能です。また、がんの状態を正確にとらえることにより、がんの患者様にとって重要な再発・転移を早期発見し病期に合わせた適切な治療方針が選択できるようになります。

 PET(
Positron Emission Tomography)は『FDG』と言う物質(放射性同位元素)を体内へ送り、そこから出る陽電子をカメラでとらえて体の断面像を得る装置です。従来、大学や研究機関での脳の血流や体内の代謝を研究するために使われてきましたが、ブドウ糖に似た物質にポジトロンを付着させた『FDG』をがん細胞がよく取り込むことが分かってから、多くの施設で患者さまの検査に活用されるようになってきました。
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