■肺がん
がんは発がん物質が遺伝子に傷をつけることで発生します。
血痰・咳・胸痛などの自覚症状により発見されることがあり
が、発生部位によっては、自覚症状が悪く検診でみつかる場
合もあります。タバコには多くの発がん物質が含まれており
喫煙により肺がんになる危険性が増加すると言われています
■肺 炎
ウイルスや細菌が肺の中で異常増殖した状態です。症状には
咳・痰・高熱・呼吸困難・胸痛・全身倦怠感などがあります
乳幼児や高齢者では必ずしもこれらの症状がでない場合もあ
りますので、ご注意ください。
■気管支喘息
何らかの原因により気道が狭くなります、さらに痰などがつ
まることで呼吸困難が生じます。発生時にひゅーひゅー、ゼ
ーゼーと喉がなることが特徴的ですが、このほか咳が主体な
ど症状は様々です。
■慢性閉鎖性肺疾患(COPD)
1秒間にどれだけ早く息がはける能力があるか肺機能の検査
をして、検査値が70%未満の場合に考えられる病気です。
以前は痰が多い『慢性気管支炎』と主に肺胞の壁が壊される
『肺気腫』に分けられていましたが、合併率が高く、原因も
タバコが主体のため統一されました。
■気 胸
肺の表面に小さな穴があいて空気が胸腔に漏れたため、肺が
つぶれて小さくなった状態です。肺が大きくつぶれている、
何度も気胸を繰り返す場合は、手術が必要となることがあり
ます。
■気管支拡張症
気管支が部分的に以上拡張した状態をいいます。細菌などが
繁殖しやすいため気管支炎や肺炎を引き起こすことがありま
す。咳や痰が続き、時には血痰がでる場合もあります。これ
らの症状が続き、副鼻腔炎(蓄膿症)と言われたことがある方
はご注意ください。
■肺結核
結核は結核菌による感染症です。高齢者や若年者に多く、他
の人に感染するため注意が必要です。代表的な症状は、微熱
・咳嗽・痰・血痰・倦怠感・発汗・食欲不振などです。
■その他
一口に呼吸器疾患といっても様々な病気があります。
『長期間咳が続く』『痰が増えた』『熱が続く』『最近体重
が減った』などの症状がある方は早めに受診しましょう。